先生がチューナーを貸してくれたので、今日はチューナー記念日。
(写真なし)
音程がわかんなーい、どうして狂うのかがわかんなーい、そもそもドもレもミもわかんないよー! とジタバタしていたら、先生がチューナーのスイッチを入れた。
「あんまりこういうのに頼るのも問題だけれども、ひとつの目安にしてみましょう」
ドー(じーっ)
おおッ!
「この針が真ん中にくると音が合っているということね。順に吹いてみましょう」
レー(じーっ)
ああッ!
目安でいい、と言われたのだけれども、吹けば目の前で針が動くとなるとどうにも気になる。なんとかしてちょうどよい音で吹こうといろいろと意識していたら、今度は演奏が非常にせこいものになってしまった。
「針に音を合わせようとすると、ロングトーンの途中で音程が狂うから本末転倒ですよ」
ん?
「吹きはじめからずっと針がブレないように吹けるかどうかが大事です」
ほほう
練習時間の半分をロングトーンに費やす。順々に音を吹いていくと、どこで音程の階段の段差がおかしくなってくるのかが、客観的に目に見えてくる。そのおかしな音を、耳で、からだで判断して、正しい音を覚えてサシカエようとする。
後半、曲の練習。もう何度も吹いている曲を改めて吹く。音がおかしいところ、苦手な指遣いがあるけれど、すこしずつ上達しているので、は、ないか、な、と、チラリと先生を盗み見ると、先生が教則本を閉じながら、言った。
「この曲は、簡単そうに見えて運指も吹き方も難しい曲だから、そうそうクリアはできません」
はーい
「でもこの教則本はそろそろ終わりにして、なにか新しい曲をやりましょうかね」
ええッ(びっくり)